日常の情報収集について

新聞を活用する

 今年から来年にかけては、インターネットにおける情報発信が見直されそうだ。DeNAが展開していたWELQでキュレーションメディアの信頼性が問題となってサイト閉鎖に至り、いわゆる「まとめサイト」にも波及する勢いである。このようにインターネットが揺らぐ中、新聞などの既存メディアが見直される動きが出てくるかもしれない。情報過多のインターネットで際限なく時間を使いがちになるところに、ひとつの基本となるパッケージの提供を受けることは、有益なことであろう。

新聞にも総合紙、経済紙、地方紙など様々な種類がある。色々試したことがあるが、現在は朝日新聞を購読している。金銭面など現実的に1紙にするとして総合紙、出身大学の先生の論説が載ることが多い、子供の頃実家が購読していたのでなじみがある、強固なアンチ巨人であるなどといった諸々の事情から、選択した。

もっとも、新聞は毎日送られてきてかさばり、毎日深く読み込む余裕があるわけでもなく、どのように活用していくかは悩みどころである。そこで上の池上彰氏の本を参考にして、自分なりの活用法を組み立ててみた。 

  1. 平日は無理せず目を通すくらいにし、気になったものは手帳にメモしておく。
  2. 週ごと、休日に振り返ってみて、メモをするか、切り抜いておく。
  3. 切り抜いたものはクリアファイルに入れておく。
  4. 切り抜きは月ごとなど、長めのスパンでまた振り返って、捨てる。

このような作業をすると、目を通すだけのもの、少しとどめておくもの、長めにとどめておくもの、に自然に分かれていく。あまり負担はないし、新聞が積み上がることもない。次に投稿する記事では、この数か月を振り返って、新聞を通して興味を抱いた用語について紹介してみたい。

新聞の他には、テレビでNHKBS1の国際ニュースを流し、またLINEの地方紙や雑誌などの公式アカウントをフォローして定期的にダイジェストを送ってくれる機能を活用している。

 

公的機関のインターネット情報を拾う

先の騒動もあると、インターネットにはいい加減な情報ばかりといった印象にも陥りがちであるが、よく目につくものがそうであるというだけで、媒体は媒体であり、中身はまた別である。基本的に公的機関の刊行物はインターネットでも公開されており、参考になるものも多い。いくつか紹介してみたい。

国会関連情報|国立国会図書館―National Diet Library

国立国会図書館が提供しているものは様々あるが、中でも「Issue Brief」は、10ページ程度のコンパクトな範囲で現在持ち上がっている課題について論点をまとめ、参照文献も挙げられており、関心をもったトピックについて考える出発点になる。

国別労働トピック|労働政策研究・研修機構(JILPT)

学生時代に個人的に労働分野に興味を持っていたところ、外国の動きなどを紹介してくれるページだ。速報性も高いように思う。

総務省|平成28年版 情報通信白書|平成28年版 情報通信白書のポイント

インターネットを活用している人にとっては、インターネットを活用してどのようなビジネスが現在進んでいるか、興味を持つであろう。 情報通信白書は毎年の動きがまとめられており、読んでいて面白い。

 

お供となるステーショナリーグッズ

来年の手帳は東急ハンズオリジナル商品に

lonestar.hatenablog.com

上では気になったものは手帳にメモしておくと書いたが、来年の手帳について紹介してみたい。これまではずっと「ダイゴー」という会社のA5版の手帳を愛用してきたのだが、ふと上の記事をみかけて、東急ハンズのオリジナル商品に浮気をしてしまった。個人的に手帳を選ぶ必須条件としては、180度開きができることである。大手の手帳メーカーでこれを備えてないものが多いが、淘汰されないのが信じられない。東急ハンズの手帳は、この条件を満たしている上、表紙にビニールのポケットがついていてメモや絵葉書・写真を入れることができるなど、便利な機能が多い。カバーにドイツ語が印字されているのは正直ダサいと思うが目をつむって、12月から十分に活躍している。

 

細芯のシャープペンシルとセットで  

筆記具はノートや手帳に合ったものがそれぞれ異なる。「ダイゴー」の手帳は紙の白色度が高く、鉛筆では書き負けてしまう感じがして、ボールペンを使っていた。中でもぺんてる「エナージェル」の0.3mmがベストであった。東急ハンズの手帳では鉛筆書きでも十分に生きるので、シャープペンシルを基本に記入することにした。ただし、欄が細かいので、スタンダードな0.5mm芯よりも細いものを活用することにした。

まず着目したのはぺんてる「オレンズ」で、なんと0.2mm芯がある。細くて快適であったが、一度床に落とした際、芯折れで復活するのに手間を要し、手帳という日々持ち歩き衝撃もある使い方で、オレンズだけに頼るのは不安が生じた。そこで0.3mm芯の商品を探してみて、上のアルファゲルスリムを使ってみることにした。触り心地が良く、長時間の筆記にも使えるグリップである。耐久性がどうかはわからないが、 当面はこのセットで活用していきたい。

 

「真田丸」最終回に向けて

真田丸」最終回が近づく

oikaze.hatenablog.jp

NHK大河ドラマ真田丸」は人気のようで、私の職場で話題になることも多く、前回ブログに書いた記事も検索でのアクセスが相当ある。今週の日曜で最終回を迎える予定で、日ごろドラマを観る習慣のない私でも何とか楽しんで見続けることができた。購読している朝日新聞の夕刊でたまに真田丸の脚本家の方のコラムが掲載されているのだが、視聴率や視聴者からの手紙に一喜一憂している様子も時折書かれていて、気にされているのが少し意外にも思え、また人間味も感じている。

 

幸村ときりとの関係に決着!

上のとおり、前回のブログ記事では幸村ときりとの関係について書いたが、二人の関係は一応の決着をみたと言っていいだろう。結局きりが幸村の側室にはならず、最後の決戦の直前、正室のはるを伊達政宗の元に送った後、二人だけとなり、きりが幸村のいない人生つまらないと話したのを受けて、幸村が抱きかかえ、遅いなどと文句が出されつつも抱き合う、という展開であった。

前回のブログ記事では、二人が結ばれるには幸村の心境の変化と正室のはるを乗り越える必要があると考えたが、きりの台詞はよかったと評判で、これだけで幸村を突き動かしたともいえる。他方、正室のはるが障害になっていたとの一面はやはりあったようにみえる。兄の信之が何だかんだ言いながら浮気をしつつ立場を守っているのと較べると、幸村が義理堅いようにも思えるが、当時側室をもつことは当たり前であったことからすると、幸村がはるを怖がっていただけではないかとも感じてしまった。

きりの立場には諸説あると解説があったが、真田丸では結果として昌幸の頃から最後まで忠義を尽くした高梨内記の血筋はさしたる理由もなく途絶えることが決まってしまっており、せめて高梨内記は抱き合う二人の様子を傍らからでも見て、娘の幸せな表情をかみしめて最後に戦に臨んでいってほしい。武士の主従関係を片務的に描くのはやや危うさも感じる。

 

人が死なない策を練る信繁と死に行く幸村

真田家は関ケ原の戦いで戦略的に家を分かつなど知略をもって戦国の世を生き残ったとの評価があり、真田丸でも「生き残る」という価値観が強調されてきた。これは現代人の価値観にも合うものである。若き信繁が練る策は人が死なない方向性でまとめられ、戦のない世を求めていると口に出しており、関ケ原の戦い以降は兄の信之が事あるごとに徳川への忠義よりも優先して死なないようにと繰り返し述べている。

だが、信繁が幸村となり、大坂城に入って以降は、自身を含め人が死なない選択肢も提示されながら、幸村は自らこれを選択していないようにみえる。特に大坂夏の陣にあたっては、秀頼自身も地方に下ってもいいと話しており、幸村にも信之まで出てきて信濃一国が提示され、後ろに控えていた堀田作兵衛も心が揺れていたが、幸村はあまり明確な理由は述べず拒否している。正室のはるを送り出す際は最後ではないと話しつつも、きりとのシーンでは死を覚悟しているようにもみえる。おじの信伊からは生きたいように生きよと背中を押されているが、どちらが真の思いであるのだろうか。

現時点では、生き残りを選択肢として本気で考えているのか、はっきりとわからない。最終決戦で幸村がどのような思いでどのような行動をとるのか、この観点から最終回を楽しみにしている。また、生き残りという意味では、史実からすると長宗我部盛親や切支丹の明石全登が自ら死は選ばない価値観を有していると考えられ、前回の敗走で終わりの可能性もあるが、もし最終回で登場した場合、彼らがどのように描かれるかも楽しみである。

 

父・昌幸を超える!

上で述べた幸村の二面性は、これまでの話の筋と史実との両立の問題であろうか。これをひとつ調整するひとつの展開として、「幸村の父・昌幸超え」という文脈を持ってくることが考えられる。

真田丸での昌幸は、面従腹背で裏切りを重ねたが、これもすべて当初の主君である武田への忠義を尽くすためであった、と総括されている。幸村は大坂城に入るにあたり昌幸の一字を受け継ぐことにした。信伊は大坂冬の陣で幸村の説得に行く際、幸村は昌幸と同様知略が回るが、昌幸と異なり義にも厚いと徳川に話すシーンがあった。前回では徳川家康豊臣秀吉の恩義を感じていると話すシーンがあった。そして、幸村に提示された条件は父が野望を抱いていた信濃一国であり、実際信伊らからはこの観点から説得が試みられた。

ここで幸村が拒否する理由として考えられるのは、次のようなものである。「父・昌幸は武田への忠義を果たすため信濃・甲斐を手に入れることを望んでいた。拙者にとっての忠義は豊臣の太閤殿下への御恩に報いることである。父は果たせなかったが、拙者は必ずや果たしてみせる。それが父・昌幸の字を受け継いだ我の真に望む生き方よ。これを果たせば、拙者以上の兵(つわもの)は日本(ひのもと)には今後現れないと、誰も拙者を超えられるとは思わず、超えようとしない。それが戦のない世ももたらすのだ。」

ということで、父・昌幸に付いていくだけとコンプレックスもやや見せていた幸村が名実ともに父を超える瞬間として大坂夏の陣を意味づけることができないだろうか。ともあれ、最終回を楽しみにしている。

 

やっぱり、はてなオリジナルグッズが欲しい。

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第2弾「5年後の自分へ」
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/hatenablog-5th-anniversary

キャンペーンの最終日で、時間もギリギリになってしまったが、再び、グッズが欲しいという単純かつ切実な動機から、「5年後の自分へ」とのお題に沿って記事を書こうと思う。

とにかく、生きていますように!

先日、子供の頃から20年くらい使ってきたデスクスタンドがお亡くなりになってしまった。気が付いたら点かなくなって、中の蛍光灯を新しく買ってきて交換しても反応がなく、タッチインバーター式なので自力での修理は不可能、お手上げになってしまった。他にも、一人暮らしを始めたときに買ったヘアドライヤーのプラグが発熱するようになり、これはやばいと買い替えたり、青春時代(?)の苦楽を共にした道具たちの寿命が訪れている。

私自身も、体調の変わり目に差し掛かってきたのか、これまでタフなのが売りとの自己認識で、風邪をひくこともなくやってきたが、昨年複数回体調を崩すことがあり、健康診断でも問題を指摘され、これまでのように負荷はかけられなくなっている。親も高齢になり通院や入院が増えてきて、自分の人生の前半が緩やかに終わりに近づいているのを感じている。

しかしながら、悪いことばかりあるわけではない。年齢を重ねて体力的には低下するにしても、自律神経などは安定してくるそうで、確かに学生時代に悩まされた寝つきの悪さなどはすっかり解消されてしまった。過剰気味であった自意識にも変化があり、意識の統制下に身体があるというより、身体を生かすための機能として意識が備わっているといった感覚になる。異性のパートナーがいる生活が普通になり、孤独感のようなものもなくなってきた。身体の変化に適応し、健康問題を解決した上で、家族関係のライフイベントがひと段落すれば、安定して物事に取り組むことができるようになるだろう。

先の電気スタンドも、結局2000円もしないLEDスタンドに買い替えたのだが、当然ながら、前より明るくなったし、ライトが軽くなった分土台やアームも小さくなり、デスク上のスペースもとられず、非常によくなった。ただ、LED電球は交換が予定されておらず、長寿命とはいえど前のように20年も使うことはできないだろう。進化はすれど、使い切り。世の中も、このように入れ替わりが激しくなってきていると感じる。学びを続け、感覚の鋭敏さなどは失わずにいたい。

ちなみに、新しく買ったのはこれ。(LEDデスクランプ ODS-LS16-W

 

そして5年後も、ここでブログを書いていますように!

私はインターネットで文章を書くようになってから10年以上経っている。5年後も生きていて、また外部的な事情に阻まれるなどして続けられなくなるという事態にならない限り、ブログは続けたい。はてなブログの環境はとても気に入っているので、5年後もサービスが存続していてほしい。

文章を書く目標としては、(1)下の記事でも書いたように、自分なりの価値観を言葉で説明できるようになりたいということ、(2)長めの小説を完成させること、である。5年後ではまだ途中経過にはなりそうだが、もし10周年企画があるとしたら、この記事を振り返ってみたい。 

oikaze.hatenablog.jp