昨年秋に当ブログの前身であったgooブログがサービス終了した。私の過去ログは移行したものの非公開にしている。サービス終了に当たり、同じgooブログでフォローしていたブログのうち、他に移行せずインターネット世界から消滅してしまうのが惜しいと思い、自分用にデータを残したものが1つある。ブラウザで全ページをスクリーンショットし、GoogleのAIであるGeminiでテキスト抽出して1ファイルにまとめた(便利すぎる)。
そのブログは、「アナログ人間のつぶやき」というタイトルで、2017年当時90歳の方が書かれていた。兄を太平洋戦争の南方戦線で失い、18歳で東京大空襲(1945年3月10日)に火の海を逃げ回り、奇跡的に生き残った体験(焼け焦げた遺体が重なり、それをシャベルでトラックに投げ入れている地獄絵図のような光景が忘れられないという。)を有しているという。そんな中、一度失った命と大切に生き、前向きな内容が綴られていた。2017年3月を最後に更新がされなくなった。

90歳にして明晰な思考とブログ記述をすることに尊敬していたし、これから自分も付き合っていく老いに対する心持ちにも活かせると感じていた。社会的にみても、感情むき出しで振れ幅の大きいことが国内でも国際関係でも起こるようになっている今の時代において、生の戦争を体験した世代の声が消えていくことは損失であるように感じる。今の第二次世界大戦後の体制は、大国の暴走への制御は備えていない。人権、立憲主義、法の支配などの概念は悲惨な歴史の教訓と反省が積み重ねられて後からできたものであるから、学びを捨てれば繰り返されることになる。社会経済的な安定を享受する層が減れば余裕はなくなり、今の流れは止まりそうもない。情勢をコントロールするほどの力はない以上、国としても個人としても最低限自分の身を守るしかないという状況だと考えている。そんな中でも、同じように共感する人が少しでも増えればいいなと思う。