「ツール・ド・フランス」ほか

ツール・ド・フランスが面白い!

NHKBSでは、ツール・ド・フランスのハイライト番組が毎年あり、興味深く観ているのだが、今年のツール・ド・フランスは特に面白い。

近年の総合優勝争いは、フルームをエースとするチーム・スカイの力が抜けていて、キンタナ・バルベルデのいるモビスターを中心に他のチームが迫る、という構図となっている。今年もその構図どおりだが、フルームは第8ステージでのダウンヒルでの単独アタック、第11ステージでのサガンとの逃げなど、前半から奇策ともいえる積極策を繰り出し、ライバル達に対してリードを作っていく。キンタナが終盤の山岳に強く、昨年のツールでフルームは最終ステージでキンタナに置いて行かれて絶体絶命のピンチになった(それまでの貯金があったため逆転されず総合優勝を確保した。)、という経緯があるからだろうか。

フルームは第12ステージではトラブルに見舞われたが、自分の足で走ってでも勝負にこだわる力強い姿勢を見せ、心打たれた。フルームは第13ステージのタイムトライアルでも他のライバルを大きく離す結果を出し、実力でも、気持ちの強さでも、スペクタクルの点でも他を上回っている。このまま2連覇を成し遂げてほしい。

www.akisane.com

出場チーム・選手紹介から、各ステージの経過まで非常に充実した記事が並んでいる。ここでBMCレーシングのリッチー・ポートを注目選手に挙げられているが、私も注目している。昨年までチーム・スカイの最強アシストとしてフルームを助けていたリッチー・ポートがエースとしてフルームと対等な立場で戦う姿は感慨深い。途中談笑するシーンもあるなど、関係は良好なようだ。第12ステージでも互角に山岳を進んでおり、今後のステージも楽しみにしている。他にも、昨年何度やってもステージ2位止まりであったサガンがステージ2勝を挙げ、特に第11ステージは昨年アシストを受けられなかったのに対し、アシストを受け、また共闘態勢が作られて優勝に至ったのはよかった。

AbemaTVは有望だと思う

私は自宅で朝日新聞を購読しているのだが、土曜日にAbemaTVの広告特集が織り込まれていた。テレビ朝日サイバーエージェントが共同で立ち上げたインターネットテレビ局ということだ。パソコンでも見れるということで早速アクセスしてみた。サイバーエージェントのサービスということでAmeba(アメーバ)と思ってたら違っていた。

abema.tv

個人的によく活用できそうと思ったのは、J-POPと洋楽のミュージックビデオを延々と垂れ流す番組だ。私が小学生~中学生だった頃、実家が一時期ケーブルテレビに加入していたのだが、同じようにミュージックビデオ垂れ流しの番組があり、楽しんでいたのを思い出す。他の番組ラインナップも当時ケーブルテレビで観れたような充実したコンテンツが揃っていて、これが無料で視聴できるというのはお得に感じる。テレビの垂れ流しは、ラジオやYoutubeニコニコ動画のプレイリストと較べても気軽さがある。生活の邪魔にならない、選択権を行使する負担がない、新たな発見がある、といった点が影響しているのだろうか。

インターネットによるテレビというのは、ドコモが手掛けていたNOTTVがあったが、先日サービス終了したばかりである。どうも使いやすさよりも囲い込みなどによる収益確保といった提供側の事情が優先される印象があり(最近はDマガジンなど少し戦略も変わってきたようにもみえる。)、全く使ってみようとも思わなかったし、払った通信料金がこのようなサービスに回されていることも不満であった。新聞の広告特集の内容をみても、AbemaTVは使いやすさを第一に設計されているようであり、パソコン版のインターフェースも快適にできている。今後も活用してみたい。