テレビは不安を煽るか

ゴールデンウィークが終了する。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の当初の期限でもあった。全国の緊急事態宣言は5月末まで延長されたが、特定警戒以外の地域であれば少し緩和されるようだ。あまり影響を受けにくい業種だが、正直5月末まで完全自粛だと非常にきついなという状況であった。再開後しばらくはまた大変になると思うが、体を壊さないよう気を付けて取り組んでいきたい。

新型コロナウイルス蔓延が始まってから、それなりにテレビの情報番組も見ている。テレビの情報番組については、不安が煽られると指摘する人もいる。そういう一面もあるかもしれないが、私の中ではどちらかといえば反対に不安を抑える方向に働いているように思う。いま生じている事態を確認するとともに、その感想を共有できる気分になるし、こうした方がいいなど提案を色々聴いていると、前に進んでいく感じがする。反対に色々な意見が交わされるべきことに何も意見がなければ、そっちの方が不安になる。

現場の最前線は、目の前に起きる事態に個々に対処していくことを積み重ねていく感じになる。それとは別に、一歩引いて、現状に基づく理想はこうだ、その理想を実現するためには何が足りないのか、という発想の仕方で語る存在も必要であろう。別に理想をそのまま今すぐ実現しなければ無意味というわけではなく、先に進むひとつの視点になり、少しでも良くするために必要なことである。インターネットでは何でも党派性や好き嫌いで捉えて罵倒の応酬になりがちで、そういう状況をみる方がこの先への不安が高まる。 

こういうふうに思えるのは、自分自身の感染対策がまあまあ固まってきたこと、住んでる地域の感染状況も落ち着いていることにより、自分自身の感染リスクに対する不安が減ってきたこともある程度影響しているかもしれない。失われなくてよかったはずの命が失われることがないよう、今回の危機が乗り越えられていくことを祈っている。

キャッシュレス考(docomo系 or LINE系)

キャッシュレス決済活用の経緯

キャッシュレスの決済サービスの競争が激しい。私はもともとキャッシュレス派で、クレジットカード(デビットカード)やタッチ決済を積極的に活用していた。そこにコード決済(Pay系)が雨後の筍のように出てきて、ポイント還元合戦が始まったが、ダンピングのようで不健全と思った上、コード決済よりタッチ決済の方が楽なので当初は手を出さなかった。だが、カードやタッチ決済のサービスとコード決済が連携するようになってきて、取り組むようになった。私個人の前提条件は次のような感じである。

  • 携帯電話はドコモ(Android、10年以上の継続利用)
  • dカード(ノーマル)所持
  • インターネット通販はAmazon
  • 家族の支出は楽天系を中心にして、お互い(共働き)個人の支出とはっきり分けている

そして、個人の支出は、iD(おサイフケータイ)×dカード(ノーマル)中心に、d払いも使う感じであった。そこに最近、Visa LINE Payクレジットカードが新しく出て、試しに申し込んでみた。LINE系はLINE Payカードの還元率が2%の頃はよく使っていた。また活用できないか、両者を比較し、活用法を考えてみる。

ドコモ系キャッシュレス決済の整理

ドコモ系の決済方法

まず、ドコモ系の決済方法は次の種類がある。

  1. iDにdカードを対応:ポイント還元率1%、スーパー還元プログラム1%(最大7%だが条件高い。携帯料金決済のみの場合、今月から改悪で0%)。なお、d払い(iD)はdカードと対応できないようで、メリットがない。また、全ての決済方法共通で、dポイント加盟店ではdポイントカード提示で0.5~2%もらえる。
  2. d払いにdカードを対応:ポイント還元率0.5%(d払い分)+1%(dカード分)、スーパー還元プログラム1%(携帯料金決済のみの場合、今月から0%)、dポイント加盟店0.5~2%、その他各種期間限定キャンペーンあり。また、Amazonなどのインターネット決済でd払いにするとなぜか携帯料金合算となり、dカード分のポイントが付かない(私の設定の仕方が悪いのかもしれないが、よくわからない。)。金曜・土曜にインターネット決済すると2%~加算の継続キャンペーンあり(最大5%だが、条件高い。)。
  3. dカード:ポイント還元率1%、インターネット通販ではポイントアップモールがある(還元率はサイトによる。)。
dポイント活用法

ドコモ系のポイントであるdポイントの使い道は次のものがよい。便利である。また、通常ポイントの有効期限が各取得時から4年間あり、余裕をもって管理ができるのもよい。

  • 通常ポイント:iDキャッシュバック、携帯電話料金支払。iDキャッシュバックは月の利用代金から引かれるので、iD決済時のポイントはそのまま取得でき、ポイント利用払いより優れている。携帯電話料金も、dカード決済によるポイントが付かないので、充当して損はない。
  • 期間・用途限定ポイント:街のお店やdデリバリーで使う。加盟店は非常に多いので困らない。

LINE系キャッシュレス決済の整理

LINE系の決済方法

次に、LINE系の決済方法をみてみるが、全てを拾うと非常に複雑なので公式ブログの記事(http://pay-blog.line.me/archives/22737456.html)を参照されたい。LINE Payのタッチ決済はQUICPayだが、Visa LINE Payクレジットカードのタッチ決済はiDである。それに前者はポイント還元がゼロで利用のメリットがない。利用の余地のある決済方法を整理してみる。

  1. Visa LINE Payクレジットカード(単体、iD、Visaタッチ):ポイント還元率3%(来年以降は不明)。家電量販店等ではShopping goにより0.5%~加算余地あり(これは決済方法を問わず利用できる。)。インターネット通販ならLINEショッピングのポイント還元あり。dカードのポイントアップモールより還元率高いものが多い。
  2. LINE Payコード決済にVisa LINE Payクレジットカードを対応(チャージ&ペイ):ポイント還元率1~3%、大量に使わない限り1%。特典クーポン利用可能で、回数は限られるが家電量販店5%オフなどは大きい。クーポン使わないならiD決済がよい。
LINEポイントの活用法 

LINE系のポイントであるLINEポイントの主な使い道は次のような感じである。有効期間が最終利用日から180日間で、これを経過するとポイント残高全てが消えるという仕様で、管理には慎重さが必要である。

  • LINEサービスに利用:LINEスタンプや着せ替えは、ちまちま貯まったポイントを使うにはちょうどいい。他のサービスはあまり使っていないが、デリマが使いやすいか。LINEマンガやMUSICを使っているならいいのではないか。
  • LINE Payコード決済で利用:残高不足のときに現金併用ができず、残高不足にならないように気を付けないといけないのが少し面倒だが、コンビニでの買い物等に使えるだろう。

利用シーンごとの検討

以上の整理をもとに、主だった利用シーンで最適な決済方法を考えてみる。

コンビニエンスストア
  1. セブンイレブン:ドコモ系ではd払い(コード決済、dカード連携)が1.5%、LINE系ではクレジットカード又はiD(タッチ決済)が3%で後者が有利。もっとも、d払いはコンビニ支払のキャンペーンを打つことが多く、キャンペーン期間であればd払いがよいだろう。
  2. ファミリーマート:dポイント加盟店(0.5%)であり、ドコモ系ではポイントカード提示+d払い(コード決済、dカード連携)で2%になるが、LINE系ではクレジットカード又はiD(タッチ決済)が3%である。dポイントカード提示+Visa LINE Payクレジットカードの組み合わせがよいだろう。また、LINE Payコード決済の特典クーポンで100円引きがあるので、月1回使うのもいいだろう。セブンイレブンと同様、キャンペーンがある場合はd払いがよい。
  3. ローソン:dポイント加盟店(1%)である上、dカード(単体又はiD)でポイント1%に3%の値引きがある(毎月のdカードの支払額から引かれる。)。基本的にはdカード(単体又はiD)が最適だろう。もっとも、LINE Payコード決済の特典クーポンで100円引きがあるので、月1回使うのもいいだろう。
  4. その他のコンビニエンスストア:dカード加盟店ではないので、セブンイレブンと同様になるだろう。セイコーマートデイリーヤマザキ、ポプラ、ミニストップにはLINE Payコード決済の特典クーポンで100円引きがあるので、月1回使うのもいいだろう。
インターネット通販等
  1. Amazon:ドコモ系で基本はdカード+ポイントアップモールで1.5%になるが、d払いで金曜日又は土曜日に買えば2.5%~になる。他方、LINE系はクレジットカード3%+LINEショッピング0.5%で3.5%になる。
  2. Googleplay決済:dカードでポイントがつくのはわかっているが、Visa LINE Payクレジットカードでポイントがつくかは未確認。ドコモはd払い(キャリア決済)でよくキャンペーンを打っている。
  3. GooglepayのSuicaチャージ:dカードではポイントがつく。Visa LINE Payクレジットカードの説明書で電子マネーチャージにはつかないとあり、Googlepayでもつかない可能性が高いが、未確認である。
服飾・雑貨等
  1. ユニクロ:ドコモ系ではd払い(コード決済、dカード連携)が1.5%、オンラインショップではdカード+ポイントアップモールで1.5%になる。他方、LINE系ではクレジットカード又はiD(タッチ決済)が3%、オンラインショップではLINEショッピングで1%加算できるので4%になる。後者が有利である。
  2. ニトリ:カード決済の還元率勝負になるので、Visa LINE Payクレジットカードが有利。
  3. 無印良品:カード決済の還元率勝負になるので、Visa LINE Payクレジットカードが有利。
  4. 東急ハンズ:dポイント加盟店で、dポイントカード提示+d払い(コード決済、dカード連携)で2%になる。dポイントカード提示(0.5%)+Visa LINE Payクレジットカード(3%)の組み合わせがよいだろう。
  5. タカシマヤ:dポイント加盟店で、dポイントカード提示+d払い(コード決済、dカード連携)又はdカード支払で2%になる。dポイントカード提示(1%)+Visa LINE Payクレジットカード(3%)の組み合わせがよいだろう。
  6. その他百貨店:カード決済の還元率勝負になるので、Visa LINE Payクレジットカードが有利。
ドラッグストア
  1. マツモトキヨシ:dポイント加盟店で、dポイントカード提示でd払いでもカード・iDでも合計3%となる。dポイントカード提示(1%)+Visa LINE Payクレジットカード(3%)の組み合わせがよいだろう。LINE Payコード決済の特典クーポンで100円引きがあるので、月1回使うのもいいだろう。
  2. その他ドラッグストア:ドコモ系ではd払い(コード決済、dカード連携)が1.5%(加算のチェーンもある。)、LINE系ではクレジットカード又はiD(タッチ決済)が3%で後者が有利。多くのチェーンでLINE Payコード決済の特典クーポンで100円引きがあるので、月1回LINE Payコード決済をしてもいいだろう。
家電量販店
  1. ヨドバシカメラ:どちらの加盟店でもなく、ポイントアップもない。店舗ではキャッシュレスでゴールドポイントの還元率が2%下がるので、Visa LINE Payクレジットカードの還元率が3%のうちはこれを使うのがよいが、現金でもいいかもしれない。オンラインではVisa LINE Payクレジットカードがよい。
  2. ビックカメラ:ビックポイントの還元率が下がるのでドコモ系は向かない。Visa LINE Payクレジットカードの還元率が3%のうちはこれを使うのがよいが、現金でもいいかもしれない。現金でもLINEのShopping goで0.5%入手できる。また、LINE Payコード決済の特典クーポンで5%引き(上限5000円?なお、今年の4月は生活応援キャンペーンで10%だった。)があるので、月1回LINE Payコード決済をしてもいいだろう。
  3. ヤマダ電機ビックカメラと同じ。
  4. エディオン:dポイント加盟店。dポイントカード提示+d払い(コード決済、dカード連携)で2%になる。また、dポイントクラブで商品ごとのクーポンを出しているので活用できる。dポイントカード提示(0.5%)+Visa LINE Payクレジットカード(3%)の組み合わせがよいかもしれない。また、LINE Payコード決済の特典クーポンで5%引き(上限5000円?)があるので、月1回LINE Payコード決済をしてもいいだろう。d払いのキャンペーンが行われることも多い。
  5. ジョーシン:dポイント加盟店で、dポイントカード提示で0.5%。また、LINEのShopping goで0.5%入手できる。ジョーシンポイントが下がるのでVisa LINE Payクレジットカードの還元率が3%のうちはこれを使うのがよいが、現金でもいいかもしれない。また、LINE Payコード決済の特典クーポンで5%引き(上限5000円?)があるので、月1回LINE Payコード決済をしてもいいだろう。d払いのキャンペーンが行われることも多い。
  6. ケーズデンキ:ポイント制度なしでカード決済の還元率勝負になるので、Visa LINE Payクレジットカードが有利。また、LINE Payコード決済の特典クーポンで5%引き(上限5000円?)があるので、月1回LINE Payコード決済をしてもいいだろう。
  7. ノジマ:dポイント加盟店で、dポイントカード提示で0.5%、更にdカード決済で3%値引きになる。同率のVisa LINE Payクレジットカードのポイント還元より値引きの方がいいだろう。
書店
  1. 紀伊国屋書店:dカード(iD)支払で合計2%になる。オンラインストアではポイントアップモール経由によりdカード決済で2.5%になる。他方、Visa LINE Payクレジットカードの還元率が3%のうちはこちらが有利である。
  2. 丸善ジュンク堂書店:dポイント加盟店で、dポイントカード提示で0.5%もらえる。これにVisa LINE Payクレジットカード(3%)の組み合わせがよいだろう。

まとめ

 

  1. dポイントカード提示やLINEのShopping go提示でポイント取得できる店ではそれを使う。
  2. ローソン・ノジマ電子マネーチャージはドコモ系で、それ以外はVisa LINE Payクレジットカード(単体、iD、Visaタッチ)で決済するのがよい。
  3. LINE Payコード決済の特典クーポン提供店は、月1回選んでLINE Payコード決済を行うのがよい。
  4. その他期間限定のキャンペーンがあれば、その内容に応じて検討する。

 

こうしてみると、LINE系の方が有利なものが多いが、これは3%還元のキャンペーンを前提としているからである。1年限定であり、LINEはサービスが色々と変わるので(ポイントの用途はここ最近で随分不利になった。)、これ1本に絞るのはよくないだろう。ポイントの利用はdポイントの方が使いやすいし、ドコモも様々なキャンペーンを打つと思われる。とはいえ、キャンペーン合戦を仕掛けたソフトバンクの余力が厳しそうなので、これからは全体的に落ち着くかもしれない。ドコモ系を維持しつつ、オンライン決済を中心に当面はVisa LINE Payクレジットカードも使ってみる感じがいいだろう。

いやはや、何となく整理してみたが、複雑で大変だ。

コロナ禍

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。私は東京で生まれ育ったのだが、東日本大震災の時期は九州におり、昨年の初めに東京から妻の地縁がある地方に移住したので、幸運にも災害などの直撃を免れている。また、昨年末に買い物の負担を減らそうとふるさと納税で大量のトイレットペーパーとティッシュペーパーを入手し、花粉症シーズン前に買い置きしていたマスクの在庫もまだ残っており、物資の面でも幸運に恵まれている。

とはいえ、東京に高齢で基礎疾患のある両親や親族を残しており、心配である。仕事や外出が控えられているためか、いつもより頻繁に連絡が来る。私の住む場所もいつ感染爆発するかわからないし、ひとつの気の緩みで感染してしまえば、周囲の人の健康や命を脅かしかねず、多方面に迷惑をかける。自宅のマスクの在庫がなくなるまでに生産や流通が戻るかも不透明である。

とにかく自分ができることをしていかなければならない。下の記事によるとウイルスは物に付着しても3日間くらい残る可能性があるようであり、手洗いをするとともに、なるべく手で口や鼻に触れないことに注意を払う必要がある。材質を問わずマスクをしていると無意識に手が口や鼻に触れる機会を少なくすることができる。

natgeo.nikkeibp.co.jp

そして、自身の免疫力を高めることが必要である。睡眠時間を確保し、適度な運動をし(エアロバイクを購入しておいてよかった。)、室温管理等に気を配ることが考えられる。幸い宴会など乱れの原因となるイベントは中止となっている。また、効果は限定的であろうが、感謝の気持ちを持つことでオキシトシンというホルモンが出て免疫力が高まるらしい。今健康であることを感謝し、毎食事に味や匂いを感じられる(感染すると感じない症状が出るらしい。)ことに感謝しながら過ごすのがよいだろう。

私が普段から指針としているのは、「政府は個々人(自分)の生命と健康を最優先には考えてくれない。自分と大切な人の生命と健康は自分たちで守らないといけない。」ということである。今回でも、インバウンド需要、中国要人訪日、東京オリンピックなど別のことが優先にされ、何より東京が危機にならないと本気出さない。また、最後の最後になっても支持率や政権の維持より優先されることはないだろうと感じている。支持率が短期間で戻ってしまったため、経済対策の緊急性が下がってしまったように思う。10万円とかお肉券とか観測気球を飛ばし反応をみる平時の手法が使われ、無用な混乱を生んだ。早期に安心させる必要があったが、方針決定までこれだけ時間をかけた時点で効果は乏しくなるだろう。

この背景のひとつには価値観の問題があると思われる。日本はもともと宗教的に個人の生命と健康を第一に考える傾向にない。また、経産省の人がSNSで国民について「ひとしきり文句垂れていただいた」などと書いたことが話題となっているが、私も東大法学部にいた頃のことを思うと、意識して活動しない限り、国民というのは統計上の数字のようなリアリティのない存在の認識にとどまってしまうと感じている。そして、役所に進んでも、以前「情報公開で国が滅ぶ」で話題となったように、改まるどころか何やら迷惑な存在のような感覚になる経験しかできないのだろう。

また、最近の傾向として、法解釈や法運用の能力が下がっているようにみられるのが気にかかる。最初の自粛要請の際、補償は当然でつまらない質問との話があったが、法的に当然とはいえない問題であり、実際現在では補償はできないという話になっている。他にも、検察官の定年延長、新型インフルエンザ特措法の適用関係など疑問を抱くことが多い。法律上行動を制限できないというが、2月に法改正したときに盛り込まなかっただけであるし、その法律上定められた緊急事態宣言すら活用していない段階で憲法がどうとか言い始めている。公衆衛生上の内在的制約で営業の自由は現憲法下でも今より進んだ制約でも許容されるだろう。

全体として能力が下がっているわけではなく、方針を決める段階で十分な知識のある方の関与や調査がなされておらず、後付けで正当化に追われるような体制になっているのだろう。体制については、官僚機構の年次で出世レースをするキャリアシステムが悪化を助長しているようにみえる。正論が通らない時期はやり過ごして、ということができず、限られた今一度のチャンスでポストを掴んで、後は知らないで終わることができる。

その他、色々とみていて感じるのは、「経済死」への恐怖心が強いことだ。資格の受験期間に無職の危機を感じたり、仕事で破産事件等にも関わったりした経験からすると、経済的な問題は医療的な問題よりも人々の助け合いと知恵と工夫で回避する余地がはるかに大きい。とはいえ事業が破綻すると元に戻るまでには時間と労力が大きくかかる。少なくとも最低限事業継続できるような支援・保障があると望ましい。「補償」というと元通りの利益まで取らせるような印象になるので、全体の共感は得られにくいであろう。今回のことで自ら死を選ぶ人が出ないことを祈る。